最近観た映画の話
もうすぐ発売の『DEATH STRANDING』が楽しみな二シ満塁です。
僕の体の映画成分は12%ぐらいです。
70%とはいきませんが、最近観た映画の話をします。
ほぼ雑談です。
※ネタバレありです※
『ハンターキラー 潜航せよ』
AmazonVideoで観ました。
良かったですねぇ。
王道でスカッとするドンパチアメリカ映画って感じでしょうか。
雑な紹介をすると、ロシアでクーデターが起きて、「ロシア大統領の救出」という一大ミッションを米軍が遂行することとなり、海と陸から潜行する。って感じですかね。
潜水艦モノっていうジャンルがあるんですね(?)
序盤、潜水艦が潜り始めるシーンで、船員の体が後方に反ってる描写がありました。
たぶん物理法則的に正しい演出なんでしょう。
そういった細かさもありつつ、プロットの大部分は大胆極まりない展開の連続!
新人スナイパー覚醒のシーンは、「わかってたけどアツイ」展開ですよね!!
シールズが高台(?)に潜んでるときに、ロシア側の斥候と危うくエンカウント!というシーン。
この辺り、『メタルギア』シリーズを想起せざるを得なかった人も少なくないのでは。
と言っても、僕はメタルギアは『メタルギア ソリッド ピースウォーカー』しか、やったことないんですが。
メタルギア3か4か忘れたんですが、ゲーム始めてマジの冒頭、どっかの湿地帯からスタートしたんですけど、操作方法がわからなさすぎて、そこにいたワニに殺された記憶があります。
それから手をつけてないです。デススト終わったら、またやろうと思います。
友達にミリオタ的な人が居るんですけど、すごいですよね、あの種の人って。銃弾が何mmとか、戦車の名前にある「T-〇〇」とかめっちゃ覚えてますよね。
そういえば「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」公開されてますね。
小島監督の推薦コメントも公式サイトにあって、パンフレットには上坂すみれさんのコメントが載ってるらしいので、是非観に行きたいのですが、公開館数が少なくて、ちょっと遠出しなくちゃいけないんですよね…。
観に行ったらまた、感想書きます。
話が逸れました。
ハンターキラー面白かったです。
話はまとまってて、細かい整合性は気にしない、最後は平和なエンディングが観たいっていうときにオススメな映画でしたね。
次は『ウトヤ島、7月22日』
こちらもAmazonVideoで観ました。
凄まじい映画でした。
まず特筆すべきはやはり、72分間ワンカットということでしょう。
実際に事件の起きていた時間とも重なる時間だそうです。
地獄の時間。
実際に起きたノルウェー連続テロ事件の一部を映画化したものです。
冒頭はその口火が切られる瞬間、政府庁舎が爆破されるシーンから始まります。このシーンは恐らく、実際の監視カメラの映像を織り交ぜていたシーンであると思われます。
その生々しさだけでも、当時の緊張感が伝わってきます。
そして、ほぼ全編を占めるワンカット映像。
犯人は誰なのか、何人居るのか、銃以外の武器は持っているのか、逃げ道はあるのか、警察はいつ来るのか、どこに逃げれば良いのか。
逃げ惑う若者たちは、そんなことを考える余裕すらなかったのであろうと感じる、映像の説得力がありました。
主人公が妹を探して、やっとのことでテントに辿り着いたが、そこはもぬけの殻であった、というシーン。ここでのゆっくりと歩く人影とのニアミスは、正に息を呑む、圧倒的な緊迫感でした。
あの惨劇が進行していた島で、あんなにゆったりと歩ける人物は犯人でしかありえない。
この映画を観たあと、ネットで軽く、事件のことを調べて、驚愕しました。
映画で描かれた惨禍を遙かに上回る地獄があったのです。
生存者の方たちからの証言が多く残されており、この映画もそれらを元にして作られたそうです。
何故、映画は大部分がワンカットだったのか。
これはもちろん、当時の緊迫感を再現することもあるのでしょう。
しかし、私個人の見解としては、「実際に起きた事件がひどすぎて、描写しきれないものが多すぎたから」ではないか、とも思うのです。
ワンカットで、ほぼ主人公の視点としてカメラを固定することにより、必然的にカットされる情報が多くなります。
そのカットされた情報にこそ、真の地獄を描写したのではないかと、思います。
当時の情報を検索する手が止まってしまうほど、ひどいです。
そして恐るべきは、その恐怖が今現在も続いているということ。
生存者のもとに、今でも脅迫のメールが届くというのです。
テロのもたらす被害は一過性ではないのです。
あの日の銃声が、現在も尾を引いているという悲劇。そして、その残滓は一生、彼らの心に残り続けてしまうのでしょう。
ノルウェーの抱える問題を知る端緒ともなるであろう映画です。
若者の未来が絶たれることの悲劇、生き残った若者の人生を貫く晴れない影。
この映画は受け継いで行かねばならない。そう思います。
次は『情婦』
この映画は最大のリスペクトを籠めて、ネタバレなしで書きたいと思います。
アガサクリスティーの『検察側の証人』を原作とする、1957年に製作された映画です。
その原作は未読です。
古き良きモノクロ映画ですね。めちゃ面白かったです。
この映画は大学の講義中に観ることになったんですが、個人的に、映画は一人で観る派なので、AmazonでDVDを買って一足先に観ました。
何ともバランスの良い映画だと思います。
弁護サイドのキャラの豊富さを言えば、今の漫画やラノベにも負けないぐらいのキャラだと思います。
チャールズ・ロートン演じる弁護士の愛らしさったらないですね。
プロットの進み方としては完全に、観客は弁護士サイドに感情移入するように作られています。その点も上手かった。
講義曰く、原作では描かれない展開があの終盤、ラストなのだと。
ラストは、個人的に大好きでした。
中盤までは、ほんわかさを保ちつつ真相を推理し、終盤は法廷劇として確かな証拠と熟練のスキルを駆使して闘う、という着実なステップの踏み方も全て、綺麗にラストシーンへと帰結していましたね。
こういった緩急のつけ方が上手い映画は、観ていて何とも気持ちの良いものです。
Amazonで1000円で買えます。お手元に置いといて損はしない一作であると思います。
『映画 賭ケグルイ』
AmazonVideoで観ました。
良かったです。
賭ケグルイは原作未読で、アニメは一期の3話ぐらいまで、実写ドラマは観てません。
なので、雰囲気と概要は何となく知ってるレベルです。
アニメのOPのセンスが抜群だった印象がありますね。
調べてみると、絵コンテは山本沙代さんなんですね。『ユーリ!!! on ICE』で監督をされてた方。ユーリもOP,EDめちゃセンス良いですよねぇ。
さて、 『映画 賭ケグルイ』。
この映画は上記のメディアミックスとはまた別で、オリジナルストーリーらしいです。
しかし、物語序盤は原作のストーリーを踏襲している感じですね。
演出としては、目がギョロッとなるところとか、狂気に歪む笑顔とか、賭ケグルイを象徴するようなシーンは健在でした。
オリジナルストーリーの内容は細かく書きませんが、雑なところは雑、決めるところはきちっと決めている印象だったので、実写化された漫画のなかではかなり良い方な気がします。
『3月のライオン』の実写とかも、オリジナルストーリーも交えて綺麗にまとめてましたよね。あんな感じ。
「漫画の実写化」となると、いつも一定数、拒絶反応を起こす人たちがいますよね。
もちろん、その気持ちもわからなくはないんですけど、そんなに拒絶しなくてもいいのになぁと毎回思います。
今度、『約束のネバーランド』も実写映画化されるようですね。
実写化に際してなんですけど、原作のストーリー、設定を受け継ぐのは良しとして、キャラクターの風貌、髪型、衣装まで真似る必要ってあるんですかね?
もちろん、スポンサーの意向や、商業的には原作と関連づけて利益を生み出すのが正解なので、全然間違った判断ということではないと思うんですけどね。
『約束のネバーランド』の原作には、子どもといって差し支えない、少年少女たちが自由を求めて奔走するというベースがあると思うのですが、今回の実写化キャストでは、少年少女とは言いがたいですよね。
なので実写はクソ、という思考も悲しいです。
再現不可能なのはわかりきっているので、世界観、設定は引き継いで、キャストの風貌などはオリジナルなデザインで馴染ませる、という考え方でもいいんじゃないかなぁと思うんですよね。
話を戻して、今回の賭ケグルイは、元が学園モノ、ストーリーの起伏はぶっちゃけ劇中で行われるゲームで決まる、という感じなので、実写化のハードルは低めだったのかも。
学園モノといっても、原作からしてクルッた設定ですしね。今回の映画でも「ヴィレッジ」という自治区が学園内に出来ていて、ストーリー後半で生徒会の執行部とヴィレッジのメンバーが殴り合いを始めるという、ヤンキー映画さながらの展開がありましたし笑
キャストさんたちの演技力についても皆さん、素晴らしかったですね。
特にやっぱり、矢本悠馬さんが演じる木渡くんが印象に残りますよね笑
コメディ担当のキャラを明確に設定することで、相対的に他のキャラにシリアス、現実感を付与させてるって感じでしょうか。
なんだかんだで、2時間一気に観れる良作映画でした。
続編を作る気満々っぽいので、2作目が作られたら映画館に足を運びたいと思います。期待。
あと、Netflixで賭ケグルイ、アニメの一期二期、ドラマ版の一期二期が配信されてるので、ちょっとずつ観ていきたいと思います。
それでは、今回はこの辺で。
では、また。