『幾原邦彦展』 京都会場の最終日に行って来ました。

森高千里さんは昔より、オバさんと呼ばれてもおかしくない年齢となった現在の方が可愛いと思っている、二シ満塁です。


幾原邦彦展~僕たちをつなげる欲望と革命の生存戦略~』京都会場、最終日に滑り込みで、大学終わりに行ってきました。


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入り口前にはお花がいっぱい。


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柱の一部がオシャレになってました。


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最初は、歴代ポスターの展示がいっぱい。


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ピクトグラムが良い味出してますね。


幾原さんのサインもありました。


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そして、展示の大部分を占める広間に入る前に、『さらざんまい』の三人が、さらっとお出迎え。


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ここから先、出口付近に至るまで撮影NGだったので、文字で紹介していきます。

幾原さんの監督作品として、『少女革命ウテナ』『輪るピングドラム』『ユリ熊嵐』『さらざんまい』がメインに展示されていたのですが、どの作品が多め、どの作品が少なめ、ということはなく、全作品バランス良く展示されてました。


ここで白状すると、僕はウテナを観てません。なので、ウテナに関する知識はほぼゼロで行きました。
観たい観たいとは思いつつ、まだ観てないリストの筆頭です。
友達と二人で行ったんですけど、友達はウテナを観てたので、その友達にウテナの概要を教えてもらいました。


他のピンドラ、ユリ熊、さらざんまいは観ました。こうして考えてみると、なんでウテナだけ観てないんだよ…って感じですね。これからNetflixで観ます。話逸れますけど、沙村広明さんの作品でも、『ハルシオン・ランチ』『春風のスネグラチカ』『幻想ギネコクラシー』『おひっこし』は読んだのに、『無限の住人』は最後まで読んでないんですよね…。再アニメ化されたシリーズも始まりましたし、これを機に、電子書籍で集めようかなぁと思ってます。『波よ聞いてくれ』は単行本で読んでますよ! サンライズ制作ということで、アニメ楽しみですね。

閑話休題

展示の話に戻ると、まず、幾原さんの生まれ、学生時代に影響を受けた作品などが、細かく紹介されているコーナーがありました。
幾原さんが寺山修司の影響を強く受けていることは、ご自身が各所で告白されてますが、やはりここでも、寺山の影は濃かったです。ってか、寺山修司と同じ時を生きた人でもあるんですよね、幾原さん。僕は98年の生まれなので、寺山修司はもう亡くなってました。98年生まれって、かなり若い感性を持っている世代である気が、自分でもしています。気がついたときには、パソコン、携帯電話が当たり前に存在していた世代です。消費税が導入されたのってそんな最近のことなの……!と衝撃を受けた記憶があります。生まれたときには既にあったので……。これらのことについては、後日ちょっと書きたいと思います。


ちなみに新世紀エヴァンゲリオンTVシリーズが制作されたのが1995年らしいので、その辺りのアニメが放送されていたとき、僕はまだ存在すらしていませんでした。そんなひよっこが書いているブログです。どうぞよろしく。


話は戻って、文学部の端くれとして在籍する僕としても、寺山修司の一冊や二冊当然読んだことがある……と言いたいところですが、マジで一冊ぐらいしか読んでない気がします…。しかも、内容あんま覚えてない……。

これはイカンぜよということで、今日、大学の図書館で寺山の本を借りてきました(気になった本は基本、買う派なんですけど、Amazonに在庫がなかった)。また後日、その本のことも書きます。


そんで、幾原さんが影響を受けたという作品の中でも特に強調されていた、『田園に死す』の映画。AmazonVideoで観ました。
これまたどえらい作品でしたね。影響を受けざるを得ないという感じですね。

あのラストシーンはけっこう有名らしいんですが、僕は全くの初見で、前知識なしで観れました。もし、これから観られる方がおられましたら、是非、一切の情報を遮断して観て欲しいと思います。

また話が逸れて申し訳ないんですけど、映画のPVって観ます?
映画の予告編のことなんですけど、僕は観ない派です。
出来るだけ、映画本編を観るときに、まっさらで新鮮な映像体験をしたい、みたいな理由なんですけど、皆さんはどうでしょうか?
もちろんPVを上手く作ってある映画が多くあるのも承知しているのですが、どうしても、ネタバレが恐いって気持ちがあるんですよねぇ。


戻りましょう。

奥に進むと、各作品のシーンを抜粋した絵コンテ、原画、設定資料などが数多く展示されていました。

各作品で、一つのコーナーとしてまとまっている展示だったんですけど、ピンドラ、ユリ熊のコーナーには、あのペンギンたちと、銀子とるるちゃんの熊ぬいぐるみがいました。
めちゃめちゃ可愛かったです……。


https://twitter.com/ikuniten/status/1186192319663329280?s=19


幾原さんの作品に登場する、謎の生物たち。本展覧会の図録によると、幾原さんはペンギンたちのことを
『3兄妹の命が姿を変えて存在しているわけではなく、3兄妹からはみ出した『生命の輪郭』のようなもの、根源的な命のかたち』
と表現していたそうです。

わかるような、わからないような。正にイクニ作品。
実は大学の講義で、ピンドラ、ユリ熊を読み解くという講義がありまして、去年受講したんですけど、めちゃ面白かったですね。

アニメを観ているだけではわからない、小ネタや元ネタを沢山知ることができました。特にピンドラとか、元ネタがめちゃ多いんですよね。村上春樹の著作を元ネタにしてる部分もあって、元々わかりにくいのに、幾原さんの手が加わることで、さらによくわからなくなったり。

そういう考察系のアニメはめちゃ好きなので、僕は大歓喜なんですけど、そりゃ一定数、拒絶反応を起こす人がいるのも納得って感じです。

よくらからないけど何となく観ちゃう、みたいな人も多かったのでは。そういった視聴者の惹きつけ方ができる人って、アニメ業界にはそうそういないと思います。
視聴者は何となく『生命の輪郭』に触れていたのではないでしょうか。そして、その虜となった。

幾原さん自身も、多くのキャリアと豊富な経験を積んでこられた方ですし、やっぱり、色んな事象、事物に触れるのは大切なことだなぁと思う今日この頃です(これぞ小並感)。


時代と真摯に向き合ってきた作家、幾原邦彦
これからもその姿勢は崩れないのだろうと、充分に感じた展覧会でした(急にまとめ始めた)。

出口に向かうと、ケッピがいました。


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この人力車、乗って撮影できるやつでした。僕に一抹の羞恥心さえなければ……。自分をさらけ出して『さらざんまい』の三人のように、オープンな状態になれ、まっさらな気持ちになれというメッセージだったのかも……。


最後にグッズ売場へ。
図録と、買い逃してたさらざんまい展の図録、クリアファイル、缶バッチを買いました。
缶バッチは複数個買ったのですが、個人的なアタリをパシャリ。


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るるちゃん可愛い……。


そうそう、僕は限定グッズ付き当日券を買ったので、グラスをもらいました。


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良いですねぇ。


友達は普通の当日券を買ってました。入場券の色が違ってて、どちらも良い色です。


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直近の幾原さん関係の作品は、『さらざんまい』の舞台らしいです。


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舞台化するの知らなかった(情弱)。面白そうですよね。チケット取れたら行きたいなぁ。



長々と書いてきましたがそろそろお開きです。
大満足の『幾原邦彦展』でした……!
とにかく、ウテナ観ます。今すぐ観ます。

では、また。


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